卒業生紹介

玉置孝匡さん

平成6年度[本科]卒業/俳優(ペンギンプルペイルパイルズ所属)


演劇学校を卒業後、ピッコロ劇団に入団。1996年に退団し、上京してフリーの俳優として活動。2004年、人気劇作家・演出家の倉持裕氏が率いる劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」に入団。現在、活躍の場は舞台に留まらず、テレビや映画、人気コマーシャルなどでも、多才ぶりを発揮されています。


学生時代、「演劇の勉強を出来る書籍は無いか?」という私の質問に対し、恩師は「専門書や演劇の辞典辞書を100冊読むより、舞台を一回経験した方が勉強になる」と言って、私にピッコロ演劇学校への入学を勧めてくれました。そして、その言葉通り、ピッコロでは本物の舞台創りにじっくりと取り組む事ができ、書籍からは知り得ないことを数多く身に染みて学ぶことができました。そしてその多くが、今でも私の心や身体に残り財産となっています。
「芝居はひとりでは出来ない。」
学校で教わった中でも、最も心に残っている言葉の一つです。
当時、自分の偏った考えや思いだけで身勝手に演じていた私は、この言葉にとても衝撃を受けました。これは今でも私を戒めてくれる金言です。
結局、演劇学校には本科の一年間しかいませんでしたが、それでも毎日とても濃密な日々を過ごすことができました。特に、入学して半年後にある「小品発表会」に向けて作品を創り上げていった日々のことは、強く印象に残っています。そこでは一緒に創ったメンバー全員が作品の大切なパーツ、歯車として存分に機能し、誰一人欠けても成立しません。演劇の基本かつ最重要なことを実感出来た貴重な時間でした。
「芝居はひとりでは出来ない」≒「人はひとりでは生きて行けない」 そんな人生の根本も学んだ気がします。

舞台出演

ペンギンプルペイルパイルズの作品以外にも、倉持裕演出の「鎌塚氏、放り投げる」三部作や「虹とマーブル」、岩松了、渡辺えり、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、長塚圭史、赤堀雅秋、福原充則、ロバート・アラン・アッカーマン、ジョナサン・マンビィ、江本純子、西田征史、他の演出作品に多数出演。 

テレビ出演

2014年/「ルーズベルトゲーム」(TBS)、「死の発送」(フジテレビ)

2015年/「保育探偵25時」(テレビ東京)、「紅白が生まれた日」(NHK)、「ヤメ刑探偵加賀美塔子3」(TBS)、「リスクの神様」(フジテレビ)、「民王」(テレビ朝日) など 

映画出演

「ALWAYS続・三丁目の夕日」(監督 山崎貴)「アフタースクール」(監督 内田けんじ)「ザ・マジックアワー」(監督 三谷幸喜)「罪とか罰とか」(監督 ケラリーノ・サンドロヴィッチ)「クヒオ大佐」(監督 吉田大八)「MARCHING-明日へ-」(監督 中田新一)「るろうに剣心/京都大火編」(監督 大友啓史)

テレビCM

SoftBank「白戸家アヤ交渉篇」(2012.10)・「白戸家アヤ再び交渉篇」(2012.11)・「白戸家コンサート篇」(2013.8)、Mcdonald「いたずら篇/公園篇」(2013.8)

日清食品「どん兵衛」、ミツカン「かおりの蔵」、花王「アタックバイオジェル」、 SEIYU、モバゲーTOWN、スカイパーフェクトTV

冠野智美さん

平成11年度[研究科]卒業/俳優(演劇集団円所属)


伝統ある劇団「演劇集団円」の俳優として、舞台・テレビ・映画に出演。アニメやドラマの吹き替えなどでも大活躍。


いま、この文章を手に取って読んでいる人は、芝居に興味のある人、舞台に関わることをやってみたい人、あるいは 良くわからないけれど、とにかく何か始めたい人だと思います。でも、こうしてパンフレットを読んでいる、その行動がもう、可能性を開く第一歩を踏み出していることなのです! 強く思っていても、希望や夢を抱いていても、動かなければ始まりません。
まったく知らない人たちの中にまみれること、新しい環境に飛び込むことは不安だらけです。 でも、私はピッコロ演劇学校に入って、不安になるのも忘れるくらいにたくさんの刺激とハッピーと、かけがえのない恩師・仲間に出会いました。発声・肉体訓練をたたき込んでもらいました。芝居の本当の楽しさを、舞台は一人では創れないということを全身で学びました。
ここでしみ込んだことは、芝居を続けている私にとって、何かピンチや悩みにぶち当たったときにそれを跳ね飛ばす自信とエネルギー源になっています。時間はどんどん過ぎていきます。 行動するのは自分自身! ピッコロは、あなたの好奇心と勇気を全力で応援してくれますよ!!

舞台出演 

演劇集団円公演「リチャード三世」「鏡花万華鏡 風流線」「ロンサム・ウェスト」「あらしのよるに」など

外部では新国立劇場主催「天守物語」など 多数

映画出演

「母べえ」(監督:山田洋次/松竹)

アテレコ

NHK 海外ドラマ「アグリー・ベティ」(ベティ・スアレス役)、フジテレビ韓流α「ベートーベン・ウィルス」(ハ・イドゥン役)、カートゥーンネットワークアニメ「ベン10」(ベン・テニスン役)、 MBS アニメ「TIGER&BUNNY」(Ms. バイオレット役)など多数

田中洋暢さん

平成16年度[照明コース]卒業/舞台技術者(照明)株式会社ハートス所属


ピッコロを卒業後、あこがれの舞台関係会社に入社。宝塚大劇場や梅田芸術劇場など、関西の主要な劇場を中心に、演劇やレビュー等の照明プラン・操作に腕をふるっています。


みなさんはじめまして。私は10年ほど前に舞台技術学校に入学し、2年間在籍しました。入学の動機は、「舞台裏って楽しそう」という、とても「ゆるい」ものでした。その上、授業が原則夜間で気軽に通えそうというのも、大きな魅力の一つでした。講師の方々の授業を聞くうちに、舞台、とりわけ照明の魅力に 気付かされた私は、今では株式会社ハートスに所属し、主に宝塚歌劇団の照明操作を担当しています。(時々ピッコロ劇団を担当させていただく事もあります。)
気軽に、でも本格的に舞台裏を体験することができる舞台技術学校で、みなさんも「本気の裏方ごっこ」を楽しんでみてはいかがでしょうか?

プラン担当等

震災15 周年記念音楽劇「魔法の靴」など

操作担当

宝塚歌劇専科 轟悠ディナーショー「Fever!」、宝塚歌劇雪組公演「双曲線上のカルテ」~渡辺淳一作「無影燈」~、ピッコロ劇団公演「博多小女郎波枕」、宝塚歌劇団星組公演 柚希礼音 スペシャルライブ など

長谷川真美子さん

平成24年度[研究科]・平成25年[美術コース]卒業/社会人


仕事帰りにピッコロに通学。趣味に仕事に、充実した生活を送りました。卒業後も、仕事のオフの日を使って、ピッコロで出会った仲間と創作を続けています。

警告!劇薬「ピッコロスクール」の使用について。
安全のため、必ずお守りください
1<変化することを嫌う人にはお勧めできません>
なぜなら「ピッコロ入学前」「入学後」に分けられるほどに、私の日常は変わってしまったからです。
2<ぼんやりと過ごしたい人にはお勧めできません>
ピッコロで学んでから、日常の些細なことが新鮮で刺激的に思えてくるんです。
3<一人でいたい人にはおすすめできません>
さまざまな年齢や事情の仲間と力を合わせて一つの舞台を創り上げるその喜びは、ちょっと他にはないかもしれません。
4<全力で何かに打ち込むことが素敵だと思えない人はお勧めしません>
要するに私は演劇に夢中だってことです。ピッコロに入学してから・・・
誤った使用は思わぬ副作用の原因となります。安全のため、説明書を十分ご理解の上、ご入学ください。

辻本優美さん

辻本優美さん

平成25年度[本科]・平成26年[美術コース]卒業/社会人


奈良から仕事と両立しながら通学されました。現在、地元の演劇活動で俳優、そしてスタッフとしても大活躍されています。


私はこれまでにも何度か芝居をしたことがありましたが、「もっと演劇のことを知りたい!」と思いピッコロに来ました。最初は演劇学校[本科]に入学し、2年目は視点を変えてみようと舞台技術学校で学びました。
奈良から通いましたが、そんな距離なんて気にならないくらい充実した時間でした。
ピッコロでは演劇未経験の人でも気軽に分かりやすく学べますし、経験者は更に新しい発見があるはずです。
また、演劇学校は舞台技術学校の授業を、舞台技術学校も演劇学校の授業を受けられるようになっています。
演劇というのは俳優以外にも、美術、音響、照明… たくさんのものに支えられ成り立っているのだと実感できます。
ピッコロでの時間は、本当に様々な面から舞台と関われるのが魅力です。 ここで得たものを奈良に持ち帰って、今後も演劇活動に活かしたいと思っています。

ピッコロシアターについて

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