公演・募集情報
兵庫県立ピッコロ劇団第76回公演「やわらかい服を着て」
2023年7月21日(金)~25日(火)
▶7/23(日)16:30、7/25(火)13:00の回の公演実施と振替について
夏原の夢だったんですよ。
大きなまぁるい木のテーブルで、ゆったりと話し合いたい。
我らピース・ウィンカーの最も重要な活動は、話し合うこと自体にあるって。
その日、彼らの小さな作業場には、不似合いな、大きな丸テーブルが運び込まれていた。
2003年、世界で連鎖した反戦デモの翌朝に、ものがたりは始まる。
10名に満たぬ若者たちの志と現実。憧れと妬みと恋とが切迫する3年間の群像劇。
- 発熱や体調不良時は、来場をお控えください。
- 館内でのマスク着用は個人の判断となります。混雑時や継続的な発声を伴う場合等、必要に応じて着用してください。
- 咳エチケット、手洗い、手指消毒や検温などを推奨します。
- その他、詳細は ▶「2023年5月8日以降の新型コロナウイルス感染症への対応について」をご確認ください。
作
永井 愛
「やわらかい服を着て」は二〇〇六年、新国立劇場のシリーズ「われわれは、どこへいくのか」の第三弾として書き下ろし、私自身が演出しました。当時の栗山民也芸術監督から「激動する時代の中で未来へと継承すべきものは何か」というお題をいただいてのことです。
まっ先にNGO(非政府組織)で働く若者たちの姿が浮かびました。イラク戦争を何としても止めようとした強い意志、イラクの人々への細やかな医療支援、人道支援。このとき知ったNGOの若者たちは、私が七〇年代に見た反戦活動家たちと大きく印象が異なりました。
デモや抗議活動をピースウォーク、ピースアクションと言う人たち。「自己責任論」が吹き荒れる中、どこまでも他者と共生することをあきらめない人たち。
「平和のため」の軍備増強が叫ばれる今、ピッコロシアターがこの作品を取り上げてくださったことに励まされています。二〇年前の若者たちのピースアクションに、ぜひお立ち会いください。 <永井 愛>
演出
眞山直則(ピッコロ劇団)
この物語は2003年にスタートを切ります。さて歴史の針を20年ほど戻してご覧いただく前に、若干ややこしい質問をさせてください。いまを生きてらっしゃいますか。えーと、スピリチュアルな話ではありません。演劇と時間の話です。
僕の毎日の大小の悩み、その原因をたどると①しくじった過去に苦しくなる、②明日や未来が不安すぎる、がランキング上位にきます。そんな過去と未来に振り回され過ぎぬように、現在を生きるべし。僕がよく支えにしている言葉です。今を生きる。ただしこれ、わりと難しくないですか。目の前の事に集中しようとするほど、逆に没入できなくなったりして。手ごわいんです。
もしや令和だからでしょうか。周りの世界が複雑になりすぎたから? たしかに。物事がいろいろと絡まって、ほどけなくなった状態は続いています。戦争とかマスクとかタマゴのお値段とか。……きっと物語のなかで、20年前を生きた彼らだって同じでした。しかも時が過ぎると尚更こじれとる! でもでもデモ! 時間の経過は人をやわらかくもいたします。だからこの作品をお目にかけようと思います。どうです、いっしょに今を生きちゃいますか。コツは「ほどこうとしない」です。相当面白いですよ。どうぞご覧下さい。
公演日時
2023年7月21日(金)~25日(火)
21日(金) 17:00★
22日(土) 11:00★/16:30☆
23日(日) 11:00【公演中止】/16:30
24日(月) 休演日
25日(火) 13:00
★聴覚に障害のある方・聴こえづらい方への鑑賞サポートとして、舞台の両サイドに日本語字幕を付けて上演します。
☆アフタートークあり
※開場は開演の30分前
※当日券は、開演1時間前より会場前の受付にて販売いたします。なお、事前のご予約は各回前日まで承ります。
☆7月22日(土)16:30の回終演後、アフタートークを実施します
〈登壇〉永井 愛(作)、眞山直則(演出)、原 竹志(夏原一平役)、今井佐知子(佐野千秋役)
上演時間
約2時間35分(休憩10分含む)
会場
ピッコロシアター 大ホール
出演者
やむを得ない事情により出演者などが変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。
夏原一平
原 竹志
池森新子
樫村千晶
佐野千秋
今井佐知子
大槻純也
菅原ゆうき
若島大吾
谷口 遼
巣山礼史
三坂賢二郎
青木宙太
中島深志
田中あこ
木村美憂
古賀寛美
鈴木あぐり
城島忠義
森 好文
スタッフ
美術=柴田隆弘 照明=皿袋誠路((株)ピーエーシーウエスト) 音響=三宅住絵(campana) 衣裳=木場絵理香 演出助手=今仲ひろし 舞台監督=政香里沙 演出部=岡島大祐 楽曲提供=takubotmusic チラシデザイン=眞山直則 制作=新倉奈々子 制作助手=有馬真帆 字幕=菅原ゆうき、有川理沙 鑑賞サポート=古川知可子、新倉奈々子
料金
全席指定(税込)
一般 3,500円
大学生・専門学校生 2,500円
高校生以下 2,000円
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
※ピッコロサポートクラブ会員は会員種別により招待または1割引
予約受付開始
6月11日(日) ※ピッコロサポートクラブ会員先行予約 6月10日(土)
予約方法
【ピッコロ劇団受付】
- メール ▶gekidan-p@hyogo-arts.or.jp
★メールアドレスをクリック(タップ)すると以下が自動入力されます。
〈記入事項〉 件名を「やわらかい服を着て」 としてください。
①予約者氏名 ②電話番号 ③観劇日時 ④券の種類と枚数
※3営業日以内に返信がない場合はお問い合わせください。 - 電話 ▶06-6426-8088(9:00~21:00※月曜休館、祝日の場合は翌日)
- ピッコロシアター事務室 (9:00~21:00※月曜休館、祝日の場合は翌日)
【チケットぴあ】 https://t.pia.jp (WEBのみで取り扱い)
【ローソンチケット】 https://l-tike.com (WEBのみで取り扱い)
【e+(イープラス)】 https://eplus.jp (WEBのみで取り扱い)
主催等
主催:兵庫県立尼崎青少年創造劇場
文化庁文化芸術振興費補助金 舞台芸術等総合支援事業(劇場・音楽堂等機能強化総合支援) 独立行政法人日本芸術文化振興会
チラシPDF
お問い合わせ
兵庫県立ピッコロ劇団 TEL 06-6426-8088 FAX 06-6426-1943
〒661-0012 尼崎市南塚口町3-17-8 (9:00~21:00 月曜休館、祝日の場合は翌日)
公演概要
- 開演日時
- 2023年7月21日(金)~25日(火)
- 会場
- ピッコロシアター 大ホール
- チケット
- 一般3,500円、大学生・専門学校生2,500円、高校生以下2,000円
- 発売日
- 6月11日(日)※ピッコロサポートクラブ会員先行予約 6月10日(土)
- 連絡先
- 兵庫県立ピッコロ劇団 06-6426-8088